占星術で資産を守る

 では私達はこうした時代の変化に対してどう行動すればいいのでしょうか。

 「昭和」から「平成」への移行に伴い昭和バブルが崩壊した後、不動産や株といった資産の価値は大きく目減りしました。「昭和」の終わり、バブルの絶頂である1989年(昭和64年+平成元年)の世界企業時価総額ランキングでは1位から5位までを日本企業が占め、上位30社中21社が日本企業でした。また同年の世界長者番付では1位が不動産王でもある日本人の堤義明氏の3兆1500億円。以下上位10位までのうち6名が日本人でした。世界中をジャパンマネーが席巻していた時代です。経済的に強い「昭和」の最後の爆発力は本当に凄まじいものでした。翻って2014年(平成26年)の世界企業時価総額ランキングを見てみると31位にようやく日本企業トップのトヨタ自動車が入り、長者番付では42位にようやく日本人トップの孫正義氏が入ります。経済的には本当に平凡な時代です。前に示したようにこの両者の時代の違いは「昭和」と「平成」のホロスコープにはっきりと描かれているのです。

元号のホロスコープはそれらの時代の設計図です。もちろんこのホロスコープ=設計図には経済面だけが描かれているわけでありませんが、「自分の資産を守るためにも占星術を知ることには意味がある」ということは言えます。世界一の不動産王だった堤義明氏を筆頭に、多くの日本人がバブル崩壊に伴う土地や株式の暴落によって多くの資産を失いました。「平成」=「デフレ」ということはすでに述べました。デフレとはお金に対して物の価値が下がることです。物とは不動産や株式など、要するに預貯金や現金以外の資産です。デフレである「平成」が始まった時点で占星術によってバブルの崩壊からデフレへと至る流れを予期できていれば、不動産や株式などの資産を全て預貯金か現金に換えることで資産の目減りを避けて資産を守ることが出来ていたはずです。平成が終わりつつある現在ですら公にこういうことを言っているのは私だけなので、1989年当時にそのようなことを見抜いていた日本人は1人もいなかったかも知れません。「平成」の終わりに伴って世界でも類のない頑固なデフレが完全に終わることになります。その次の時代がどうなるか、資産を守るためには何に注意したら良いか。今から準備しておくといいかも知れません。


補足:ここで占星術を使ったトレードについて述べます。ここは本筋とはあまり関係ありませんので、トレードに興味のある方だけ読んでいただけば良いでしょう。
占星術研究家ではなく一般の投資家の話ですが、株式、先物、為替等のトレードをするときの値動きを分析・予想する方法としては、伝統的にファンダメンタル分析とテクニカル分析というものが用いられています。ファンダメンタル分析とは需給、金融・財政政策、政治情勢などの経済の根幹となる諸要素の分析に基づいて値動きを予測する手法であり経済指標やニュースなどが判断材料となります。テクニカル分析とは過去の値動きの図形的パターンに基づいて未来の値動きを予測する手法で、ローソク足チャートなどの値動きグラフそのものが判断材料となります。これらの分析手法の具体的な説明は当ホームページの主題ではないため省略します。本ホームページ「歴史占星術の部屋」ではもう一つの値動き分析・予測法としてアストロロジカル(占星術的)分析が有効であることを紹介します。これはファンダメンタル分析やテクニカル分析と対立するものではなく、三つの分析法は相補的かつ密接に関連したものです。トレードにおけるアストロロジカル分析は適切な場面で使えば非常に有用性の高いものですが、株価等の分析・予想にアストロロジカル分析のみに頼るのではなく、一般的に投資判断で用いられているファンダメンタル分析とテクニカル分析も必ず併用していくことが重要です。株価などの値動きは時期によってファンダメンタル、テクニカル、アストロロジカルのいずれかの影響が前面に出ますから、いずれも無視するわけには行きません。逆に言えば、一般的な投資家は占星術を知りませんので三つの武器のうちの二つ、すなわちファンダメンタル分析とテクニカル分析だけを用いているところに落とし穴があるとも言えます。
私達占星術研究家だけが三つの武器を持てるわけですから、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の習得も怠らないことで初めて一般的な投資家に対してアドバンテージが取り得るのだということを忘れないで下さい。

実例を示します。例えば先に2007年10月頃から2008年6月頃までの日経平均株価指数が土星と天王星のオポジションのアスペクトにかなり正確に連動している図を示しました。特に土星が土のサインにあるときに土星と天王星のアスペクトが景気を冷やし、株価を押し下げる作用があることは既に述べました。この土星天王星のアスペクトが株価に露骨に表れることもあれば、他のファンダメンタルやテクニカルな要素の方が目立ち、相対的に目立たないこともあります。先の世界金融危機の初期の期間においてはアストロロジカル分析の結果が、ファンダメンタル分析やテクニカル分析よりも重要だったわけですが、常にそうとは限りません。この時期に土星と天王星のアスペクトがこれほど正確に値動きに作用したのにはいくつかの条件が重なったからです。世界金融危機(サブプライム危機~リーマン・ショック)が起こるのには二つの前提がありました。アメリカにおいてサブプライムローンという信用度の低い層向けの住宅ローンに支えられた住宅バブルが発生していたことと、その債権がCDSと言う複雑な金融商品に巧妙に組み込まれた形で世界中の金融機関や機関投資家に大量に売られていたために、誰にも実態がつかめないままリスクが世界中に拡散していたことです。土星天王星という原理原則に沿って曖昧なものを整理していくアスペクトの下では、こうした信用度が低く実態もつかめないようないい加減な状態は許容されないのです。従って土星天王星のアスペクトが出来る前に、このような「バブル」や「誰にも実態がつかめないいい加減な状態」という前提が拡がっていればいるほど、それが土星天王星アスペクト形成に伴って刈り取られていくため、景気が急激に悪くなります。つまり「100年に一度の不況」などと言われた世界金融危機も、バブルを土星天王星が刈り取ったことが原因と考えられるのです。同様に「昭和=バブル図」から「平成=デフレ図」に切り替わった際にもそのギャップの大きさのために、平成不況が際立つことになりました。いずれにしても過剰さや曖昧さは土星天王星からみると不当であり、そのアスペクトが目立つ時期はそうした過剰さ曖昧さを持つものが整理されていくために景気が冷えますが、逆に木星海王星と言ったイージーでバブリーなアスペクトが目立つ時期であれば過剰さや曖昧さを人々は問題にしないのでバブルはまだ弾けず、株価は暴落しません。占星術を使ってその時代の空気、価値観を見極めることはトレードする場合にもとても重要です。

 
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