当サイトの趣旨は人類の歴史を西洋占星術(astrology)によって分析していくことです。
あまり社会認知はされていませんが、天体の活動は地球上の生物の活動と非常に強く同調(シンクロ)しています。従って天体は人類の歴史に影響を与えています。影響を与えているといよりもむしろ両者は「実体と影」のように一体のものと言ったほうが良いかもしれません。だからこそ占星術の手法で過去の天体の動きをトレースすることは歴史をトレースすることそのものなのです。
史学では残された過去の著述をもとに間接的に当時のことを研究します。そこには①著述者、②時間の流れの中での資料の淘汰、③解釈者(私達)、という3つのフィルターが入ります。一方の占星術で使うホロスコープは基本的には任意の瞬間の天体の配置を写しとっただけのものであり、それ自体はフィルターがかかる前の生の素材です。もちろんそれを解釈する時に③の解釈者(私達)のフィルターはかかりますが、①の著述者というフィルターは存在しません。②についてはフィルターというよりも正確な時間と場所のデータが存在するかどうかだけの問題です。必然的に古い時代ほどそれらのデータが質・量ともに乏しくなり、逆に言うと得られる時間データの豊富さと正確さついてはやはり近現代史が圧倒的に優れています。当サイトでも当面は近現代史の分析が中心になると思います。
いずれにしても、史学と西洋占星術を突き合わせる試みが歴史研究にブレークスルーをもたらすことは間違いない、と私は考えています。当サイトではまず日本の近現代史から始めます。差し当たり「なぜ大日本帝国はアメリカに無謀な戦争を仕掛けたのか」「戦後日本人を自虐的にした戦後レジームとは何か」「なぜ平成時代の日本はずっと景気が振るわないのか」等について世界一明確な答えを用意していきます。
さて西洋占星術では、
①太陽系の天体、特に月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10天体が、
②12サイン(牡羊座~魚座)という円のどこに位置するか、
③12ハウス(第1~12ハウス)という円のどこに位置するか、
④アスペクト(天体同士の角度)はどうか、
といった天体現象をみます。黄道とは地上から天をみたときの太陽の通り道のことで、地球の周囲を360度取り囲んだ円です。太陽は黄道をほぼ1年で1周します。太陽以外の天体も黄道とほぼ同じコースをそれぞれの周期で周回しているので、黄道は太陽系の各天体の通り道と言い換えてもいいでしょう。12サインは黄道を春分点から均等に30度ずつ12分割したもので、12ハウスは黄道を黄道と東の地平線の交点から12分割したものです。天体は黄道上を回り続けているので、任意の瞬間には必ず12サインのどこかかつ12ハウスのどこかに位置します。それら天体の位置を1枚の図に表したものをホロスコープと呼びます。過去・現在・未来のどの瞬間でも自由に選んでホロスコープにし、西洋占星術の分析の対象にすることが出来ます。現在の西洋占星術では、個人の生まれた瞬間のホロスコープを使ってその人のことを分析するという使い方が最も有名ですが、それ以外にも国や組織などを始めあらゆる物事の生まれた瞬間のホロスコープを使ってそれらを分析する事ができます。あるいは天体はランダムにではなく連続的に移動していくものなので、ある瞬間だけを切り取るというだけではなく、時代の流れを連続的に掴むのにも西洋占星術は大変適しています。
いずれにしても、それらの天体現象は私達と密接に結びついていて、今この瞬間にも私達の日々の営みと強くリンクしています。「歴史占星術の部屋」では、これらの天体現象が人類の歴史にいかに密接に関わってきたかということを考察していきます。